テーマ 4 コントラスト
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鉛筆でクロスハッチング |
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今回は6Bの鉛筆だけでグレーのコントラスト(明暗)をつけて絵にしたいと思います。
「ハッチング」という平行線を並べて描く技法を使います。濃くしたいときは、平行線の角度を変えて重ねていきます。これを「クロスハッチング」といいます。このように説明すると難しそうですが、実際は、鉛筆を長めに持って、ジグザグに描いていくだけです。 |
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三種類の絵を同時に描く |
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絵はクロウサギ、風景、マークの三種類ですから、20人ほどが三つのグループに分かれていっせいに描くことになります。前回と同様、テーブルの大きさで模造紙をカットして、アウトラインを描いておきました。
みんなが作業棟にそろったら、「ハッチング」の簡単な説明をしただけで、開始してもらいました。鉛筆のこすれる音がいっせいに鳴りはじめました。程先生が絵のイメージを感じるように促してくれています。正直言って、自分で「鉛筆で描く」という、しぶめのテーマを立てたものの心配でした。けれど、これならいけそうだなと思える雰囲気が漂っています。 |
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むずかしい終盤 |
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このぐらい描けたころから、余白に自分の得意な絵を描く人や、一部を真っ黒にする人がでてきました。そこで違う絵のところに移ってもらい、メンバーチェンジしました。鉛筆削りも忙しくなります。
一時間作業したら休憩です。飴と麦茶をいただきました。
いよいよできを左右する終盤は、具体的に「こっちに来て」「洋服を濃くして」とか、少し指示しました。
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三枚の完成 |
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クロウサギはコントラストを描きわけられたのですが、風景とマークはアウトラインが曖昧になってしまいました。みんなが昼食に戻っていったあと、練り消しでアウトラインを白く明確にしました。それ以外はできるだけ利用者さんの痕跡を大切にしようと思うので、極力、手を加えないようにしました。
みんなしっかりとハッチングしてくれたので、見ごたえある作品になったのでした。 |
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二回目 |
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前回よりも複雑な下絵を準備しました。はじめて参加する利用者さんが多く、人数が増えたこともあり不安でしたが、順調に進みましたし、これまでより盛り上がったように思いました。 |
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四枚の完成 |
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終了時間前にいい感じだったのですが、時間いっぱいまで描いたことで濃淡があいまいになってしまいました。終了後、練り消しで修正しました。できれば、みんなの痕跡をそのまま全肯定する感性、方向へむかいたいのです。いつも修正するたびにどこまで直していいのか、そもそも直す必要があるのか、迷い、答えが見つからないままです。
次回は粘土に挑戦する予定です。 |
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