鈴木英すけブログ 写真集 奄美 加計呂麻島 喜界島 東京下町 九州 絵画 イラスト 水彩 アクリル画 ペン画 スケッチ 木工 人形 食器 家具 ワークショップ 絵の具 刺繍 粘土
けいとの随筆 イラスト 手芸 アップリケ 帽子 刺繍 コラム 精神世界 哲学 芸術 映画 備忘録 サイトマップ ほろんず プロフィール リンク

エッセイ V

essay
イラスト 鈴木英すけ
エッセイ 鈴木けいと
イラスト 鈴木英すけ

DVD鑑賞

選んだDVDの違い
古仁屋に二人で行って、それぞれDVDを、選び借りてきました。
毎晩8時ころから、二人で鑑賞することにしました。
私が借りたDVDは、12時近くなっても、
夫と一緒に楽しく観ることができました。
でも、夫が借りたDVDを見始めたときは、
私も「面白そう」思うのですが、
いつのまにか眠くなってきて、こっくりし始めます。
名作「ベルヴィル・ランデブー」なのに イラスト 鈴木英すけ
どうしても寝てしまう
夫は、それを見逃さず、すかさず突っつきます。
「ちゃんと観ているよ。寝てないよ」と誤魔化し、
目をパッチリ開け、
「2時間だから頑張ろう」と必死で眠気と戦います。
でも、5分もするとまた睡魔に引きずりこまれ、
9時には限界になります。
「ごめん。一人でゆっくり観てね」と言って、
寝に行くことになってしまいます。
いつも寝るのは11時くらいなのにです。
 
興味の幅が広がらない
夫に「僕は、けいとの好みに付き合うのに、けいとは付き合わない!」
と言われてしまいます。
夫は、女性の好むものに付き合う努力をしてきたので、
その面白さが理解できるようになり、
どちらも楽しむことができるようになって幅が広がったと言います。
夫は常に「自分が興味がないことに、
興味を持とうとすることが大事だ」と言っていました。
私は「自分の興味のあること意外、興味がなくてもいい」
と思っていました。
最近、やっと
「それは、感じられることが、すごく狭くて、損なことだ!」
と思うようになりました。
それでも、それを克服することは、私には至難の業です。
▲ エッセイ もくじ

草取り

スミレを発見
去年の台風で壊れた小屋の廃材で、庭が雑然としていました。
その廃材を使って、夫が新しい小屋をつくりました。
やっとかたづいてきた足元をふと見ると、
小さな紫色のスミレの花が、咲いていました。
これは、野生のスミレで2月くらいに咲きます。
草取りをするときに、スミレは抜かないようにしますが、
ちゃんと花を見ることはありません。
小さな花で、しゃがみこまないと見逃してしまうからです。
スミレの花 イラスト 鈴木英すけ
草取りを始める
庭じゅうに咲いているスミレの花を、見つけるために、
草取りをはじめようと、思いました。
雑草がめだってきても、やる気にはなりませんが、
スミレを見るためなら、がぜんやる気がでます。
歩くところにもあり、踏まれそうなのは、小さな植木ばちに移します。
雑草でも、かわいい花がさいていると、
雑草とは思えなくなってしまいます。
スケッチしようか、などと思ってしまいます。
クローバーやシダ植物、おもしろい形の草などは、
「残しておこう」と思います。
 
土が見えていないと危険
あるとき、近所の人が
「クローバーは雑草の中でも最悪な草で、
球根から抜かないと、どんどん増えるよ!
これだけは他の草と一緒に捨てちゃ駄目! 
どんなことをしても死なないから、
別にして燃えるゴミぶくろに入れて捨てた方がいい!」
と言われてしまいました。
確かに島の人の庭は、地面は茶色で緑がまったく見当たらないので、
どうしてそんなに草取りに情熱を注げるのか不思議でした。
それは、ハブがいる島だから、
ハブに気がつきやすくするためだと思います。
私のような「緑はきれい」という考えでは、
全く草取りをしたことにはならないことを思い知りました。
▲ エッセイ もくじ

庭が個展会場

最初の発見者
夫が作った木の人形を、庭の木の枝に座らせたり、
ぶら下げたりしました。
最初に見つけたのは、
お散歩で通りかかった保育園の子供たちと先生でした。
「あ、ピノキオだ!」「こっちにもいる」と大騒ぎになりました。
「見せて!」「見せて!」と、塀越しに先生に抱かれた子供たちが、
ひとりひとり顔を出しています。
「名前をつけようか」と先生、「ピッコロ!」と子供たち。
庭の展示を見る親子 イラスト 鈴木英すけ
ライブな反応
それ以来、その情報を聞いて写真を撮ったり、
通りががりに見つけた人や、子供たちの声が、
聞こえるようになりました。
「かわいい!」「おもしろい」「わー見て」「あっちにもある」
「穴に入ってる」「自転車にのってる」などなどです。
私達はその声を、家の中からそっと聞いています。
夫は「ものすごく、くすぐったい」と言います。
 
発表の仕方
人への対応が、苦手な私達は、気ままに見てもらい、
その反応をそっと感じられる『庭に展示』する方法は、
気にいっています。
夫は、いろんな表現方法の作品を創り続けていますが、
それらを発表する方法やタイミングは、創る以上に難しい問題です。
▲ エッセイ もくじ

縁側で食事

運ぶのは大変
台所は、古い建物ですが、大きなダイニングテーブルもあり、
以前はそこで食事をしていました。
夫が南向きの縁側に、ベンチと小さなテーブルを作ってから、
おぼんに一人一人の食事を載せて、運んで食べるようになりました。
始めは、とても抵抗がありました。
廊下を渡って、別棟まで運ぶので、味噌汁やお茶などは、
少しこぼしてしまいます。
何度も往復するし、冷めやすいし、忘れたものやお代わりは、
いちいち取りに行かなければなりません。
食事の品数は、より単純化されました。
たこ焼きなどは、滅多にできなくなりました。
観察小屋 イラスト 鈴木英すけ
観察小屋
それでも一番気持ちのいい場所で、ベンチが窓を向いているので、
庭を見ながら食べます。
木の実を食べに来るひよどり、山鳩、
めじろや名前のわからない鳥たち、
庭を横ぎる猫たち、地面に巣を作ってブンブン飛び回る蜂、
ペアで踊るあげは蝶、カメレオンのような木登りトカゲや、
宝石のようにブルーに光るトカゲなどが
目に入ってくるようになりました。
 
無償なもの
空や雲、山が見え、その時々の日ざしを感じながら、
ゆったりと過ごすことが、どんなに贅沢なことか、
やってみて気がつきました。
今では、どんなに不自由でも、この無償のものを愛でる幸福感と、
引き換えにはできなくなっています。
▲ エッセイ もくじ
鈴木英すけブログ 写真集 奄美 加計呂麻島 喜界島 東京下町 九州 絵画 イラスト 水彩 アクリル画 ペン画 スケッチ 木工 人形 食器 家具 ワークショップ 絵の具 刺繍 粘土
けいとの随筆 イラスト 手芸 アップリケ 帽子 刺繍 コラム 精神世界 哲学 芸術 映画 備忘録 サイトマップ ほろんず プロフィール リンク
inserted by FC2 system