その旅の行程 |
有明埠頭からのゆったりとした船旅。声をかけあった乗船客仲間も、それぞれ移住先を探すということで、この旅が大きな意味をもつことを予感したのでした。 |
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奄美大島 |
金作原(キンサクバル)の山中で、クロウサギを見かけ、獣のざわめきに興奮しながら一泊。 |
マングローブを眺め歩き、
雨天、山間(ヤンマ)の滝で、高湿度な一泊。 |
久志(クシ)のおじいさんとバスの運転手さんに、軽トラで船越海岸へ送ってもらって一泊。
翌日おじいさんにお礼に行き、ぼくが海岸で三線(サンシン)の音が聞こえたというと、おじいさんは青ざめてしまいました。わけを聞くと、むかしお姫様と家来が恋をしたために、二人は罰せられ流され、船越海岸に漂着し、三線を奏で洞窟で仲良く暮らしたものの、洞窟の岩が崩れ亡くなったというのです。確かにそのような洞窟がありました。
午後は加計呂麻島に渡り、数日間港で野宿し、
上記の出会いを経験しました。 |
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沖永良部 |
田皆岬でテントを張っていると、ここは自殺者が多いと教えられ、こわごわ一泊。
雨、風、強まり、台風の予感。
大山展望台公園で一泊。
強風の屋子母(ヤコモ)海岸で一泊。
悪天候のため鹿児島へのフェリー遅れる。
田皆岬で出会ったオーストラリアをバックパックで横断したという鹿児島の男性に、鹿児島から屋久島への定期船が台風通過まちのため、泊めていただきました。ご家族で歓迎していただき恐縮。 |
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屋久島 |
バスで出会った永田の郵便局長さんのお宅で泊めていただき、翌日は森の道に迷いながらも、屋久杉と呼ばれる長老たちと出会い感動しました。 |
雨の中、詩人の故山尾三省さんを訪ね、晴美さんの天ぷらそばをごちそうになりました。 |
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博多 |
新幹線が始発待ちのため、その時出会った鉄道マニアの男性と、駅ビルの通路で一夜を過ごす。明かりが消えるとホームレスさんがどこからともなくあふれ、時々あらそう声が響き渡っていました。
こうした現実を知ることで、ぼくたちの暮らしに感謝し、本当に大切なことは何なのかを考える旅でもありました。 |
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