バイク修理 |
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東京から戻るとバイクが二台ともエンジンがかかりません。中古といっても、買ってからほとんど乗っていないのです。当然バッテリーぎれだろう、連続キック。だんだん足に力が入らない。かわってけいともキック。翌日もふたりでキック。それでも、エンジンはクスクスあざ笑うだけなのです。そもそもエンジン物は苦手ですが、離島暮らしではさけられず、キャブレターを掃除。 |
少しかかりはじめたので、近場(渡連方面)へいってみたら、走行中エンジンが機嫌をそこね、いくらキックしても返事もしません。ぼくらの悪戦模様を、わざわざ車を止め、じっと眺めているおじいさんがいます。正直かまわないでほしい。おじいさんは近づいてきます。まいったな。軽トラで送ってくれるという。できるだけ自分でしたいので、黙々キック。エンジンはどう刺激しても黙りこくっています。おじいさんは家はどこかと聞く。強情をはりきれず、この際お願いしました。揺れる軽トラの荷台でバイクを押さえつけ踏ん張って、夕暮れの島の風、島の人情を実感しました。
それから、古仁屋に渡ったおりにバイク屋さんで聞くと、「ホンダならプラグだろう」ということで、さっそく交換。あっけなく機嫌を直したのでした。 |
バイク修理といえば、中古であること、路面の乱れなどで、度々パンクします。そのつど一旦家に修理道具一式を取りに帰り、現場で直します。パンク状態で走るとチューブごと取り替えるはめになるからです。不思議と同じ場所でパンクに気づくことが多く、そこには水道があるから助かります。
写真の伊子茂港でリア・タイヤのチューブごと取り替えたときは、セッティングするときチューブを傷つけてしまい、また取り外しパッチを貼らねばなりませんでした。そんなわけでナーバスになっているところへ、自動販売機の管理をしている女性が「すきなのどうぞ」というのです。けいととふたりご馳走になり、しばし歓談。この日も結局、島のさり気ない情けに感動したのでした。
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